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関東&東北釣り情報

解禁!!アユ好発進

ls-070602-1.jpgアユ解禁の那珂川で、水につかりながらサオを出す人たち

<フィッシング・ルポ>
 初夏の風物詩アユのシーズン本番! 関東をはじめ東日本の主要河川では6月1日、待望のアユ釣りが一斉に解禁となった。河川によっては友釣りで好釣果をマークし、20センチ余りの良型も掛かるなど好スタートを切った。一方で前日の大雨の影響で、水温が上がらず振るわなかった河川もあり「明暗」が分かれる展開となった。栃木・那珂川を中心に関東・東海の各河川の釣況をルポした。

 那珂川では雨後で釣り人の集まりが心配されたが、全流域合わせて、昨年を大幅に上回る2万人弱が集合。午前4時すぎの夜明けと同時にサオを出した。前日までは水が少なかったが、雨で平水に戻り、濁りもなく午前9時には水温も17・5度まで上昇。北風が吹いたが、水温の上昇とともに友釣りの追いも活発になった。

 那珂川北部漁業協同組合では、4月後半から5月にかけて約25万匹、9・5トンの稚アユを放流した。メーンの釣り場の町裏では、300人近い人が入った。昨年は4月後半になって水が出たため、平均10グラムの稚アユを放流したが、今年は平均13グラムと大きめの稚アユを放流したため釣果にも良型が目立った。

 山梨県富士吉田市から来た松島直二さん(79)は釣り歴60年以上のベテラン。ここ10年は那珂川の解禁でサオ出ししているが「今年は、まだまだ。これから、よくなるでしょう」と、釣果よりも釣友との解禁日の釣行を楽しんでいた。

 午前9時現在で、馬洗場でサオ頭が20匹、平均9匹。型は最大21センチ、平均15センチだった。那珂川橋ではサオ頭が18匹、平均10匹。最大21センチ、平均15センチだった。湯坂川合流ではサオ頭25匹、平均10匹。最大20センチ、平均15センチだった。高岩では毛バリで狙うドブ釣りと、オトリアユを使う友釣りが“競演”。トップは午前10時現在、ザラ瀬中心の友釣りで25匹、平均9匹だった。最終的にトップは30匹を上回った。

 黒羽町の「人見釣具店」の人見守さん(72)は「今年は大きめの稚アユで、最大は25グラムのものを放流しているので型がいい。今は放流した稚アユが育ったものばかりだが、来月後半になれば天然ソ上のアユが釣れ始める。今年はソ上が平年より9日、昨年と比べると20日も早かった。それだけに今年の天然アユは期待できる」と話している。【小谷野俊哉】

 ▽問い合わせ 那珂川北部漁協:電話0287・54・0002。同南部漁協:電話0287・84・1501。「人見釣具店」:電話0287・54・0556。日釣り券2000円、現場券2600円、年券9500円(いずれも税込み)。


<久野瀬橋下流38匹の好釣果>

【茨城・久慈川】
 今年の解禁で<明>を挙げれば、久慈川が筆頭だろう。5年ぶりに天然アユのソ上の好漁が事前に伝えられたこともあり、釣り人は昨年より多い約800人(地元漁協調べ)が入った。

 川は平水だが、雨後のせいで朝の水温は12度台。途中で16度台まで上昇したものの、水温はそれ以上なかなか上がらなかった。その影響もあってか、アユの活性はイマイチ鈍かったが、それでも友釣りで好釣果が出た。大子地区を中心に湯ノ里大橋周辺では午前中に20匹台を記録。サイズは平均して18センチ前後が目立ち、22センチの良型も掛かった。袋田のオトリ店「菊池」によれば、久野瀬橋下流の瀬で38匹をゲットした人もいた。

 上流の下野宮周辺では、さらにいい型のアユが釣れたとの報告もあるが、一方で、下流域の下小川周辺ではゼロがいたり小ぶりが多いなどバラつきもあった。だが全体的には、アカ(アユのエサになるけい藻類)付きはよく、ハミ跡(アユがエサを食べた跡)で真っ黒になった石も見えた。日刊釣りペン・クラブの相吉孝顕さん(73)は「水温が上がってくれば、当分面白い」と話す。

 ▽問い合わせ 「菊池」:電話02957・2・3037。日釣り券1500円、現場券2000円、年券8400円。


<青ノ口に苦戦「ひと雨」待ち>

【埼玉・荒川中流】
 こちらも昨年より多い400人以上のファンが入った。雨後で水位は30センチ以上も高い中で釣りがスタートしたが、アカ付きは場所によって違い、くされ気味のポイントでは追いがなかったり展開にムラが出た。

 そんな中で、正喜橋付近では、友釣りで午前中に25匹が出た。今年向けに大きめの稚魚を放流したこともあって、全体にサイズはよかった。平均して16~20センチが多く、象ケ鼻周辺でも良型がヒットしている。アユの追いは、荒瀬で目立ち、エボシ岩上流ではガンガン瀬で釣れている。ただ、一部では青ノロに苦戦する光景も。日刊釣りペン・クラブの水上勝義さん(61)は「青ノロも含めてだが、古アカを流すぐらいの雨がほしい」と話す。ひと雨待ちだ。

 ▽問い合わせ オトリ店「杉山」:電話090・8584・7579。日釣り券2100円、現場券2500円、年券8400円。


<天然アユ多く、釣況上向きへ>

【神奈川・酒匂川】
 大雨の後を警戒してか、釣り人は昨年の半分程度の約2000人減となった。川は、水位が20センチほど高く水温も15度台と低めだったため、友釣りでゼロがいたが、そんな中で午前中、松田から下流では足柄大橋上下で、小田原地区では漁協前で、それぞれ30匹台が出ている。サイズは、12~20センチの大小交じりだった。

 漁協によれば、今年は天然アユが多いという。これまで減水状態に悩まされていたが、ひと雨あって落ち着けば釣況も上向く、との見方をしている。

 ▽問い合わせ 「松本」:電話0465・37・5151。日釣り券1000円、現場券1400円、年券1万円。


<平均10センチ程度、小ぶり目立つ>

【神奈川・相模川】
 酒匂川同様、釣り人は少なかった。小倉橋下流から串川合流点にかけては約40人が入ったが、友釣りでは午前中、いい人が10匹前後でゼロもいた。サイズは、中州先端のトロ場で17~18センチが釣れているが、平均して10センチクラスの小ぶりが目立った。漁協によれば、全体に2週間ほどアユの成育が遅れているという。
 川は、水量が多めで、全体にアカ付きもいまイチ。小谷オトリ店は「これまでの照り込み不足も影響しているだろう。今後はしばらく照り込みが続いてくれれば」と話した。
 ▽問い合わせ 「小谷」:電話0427・82・2508。日釣り券1000円、現場券1500円、年券1万円。


<前評判に200人、70匹台も記録>

【静岡・稲生沢川】
 南伊豆・下田市を流れる稲生沢川は今年、前評判がよかったこともあり、地元漁協によれば、午前10時ごろには平年より多い200人以上のファンがサオを出す混雑ぶりとなった。中でも集中したのが、ダム上の深根橋上下流だ。

 前日の雨で朝6時の水温は15度台しかなく、友釣りでは前半アユの追いも鈍って4匹前後という人もいた。しかし、水温が17度以上に上がってからは好転。午前11時半すぎには米山薬師周辺で50匹台の好釣果が出た。全体でも午前中に屋敷で40匹台、沢端周辺で20匹前後の釣果をみる展開。深根橋下流の中トロでは70匹台の大釣りも記録した。

 サイズは、13~20センチの大小交じり。放流ものの方が大きいが、お吉ケ渕では14~18センチの天然アユも掛かっている。アカ付きは良好で、今後はやはり水温がカギになりそうだ。

 ▽問い合わせ 「森田釣具店」:電話0558・22・3273。日釣り券1000円、現場券1500円、年券6000円。


 【静岡・安倍藁科川】
 安倍川&藁科川も両河川合わせて、昨年を上回る計約2750人(地元漁協調べ)が詰め掛けた。両河川とも前日の雨で一部の石が泥かぶりになってる場所もあったが、回復は早く、友釣りではボツボツ追いがみられた。

<これから期待>

 ◆安倍川 川相としては藁科川と同様で、やはり水温は低め。だが、友釣りでは昨年よりいい展開をみせている。西河内川では、たくみで午前10時までに20匹を収めた人がいて、午後には30匹台の釣果も記録している。サイズは、15~20センチ。また、中河内川でも20~25匹の好釣果が出た。
 オトリ店「岩崎」は「例年のフタ開けからみれば、今年は上々。流心の大石にはアカもしっかり付いているし、これからが面白い」と話した。

 ▽問い合わせ 「岩崎」:電話054・294・1936。両河川とも日釣り券1000円、現場券1500円、年券6000円。


<30匹台も記録>

 ◆藁科川 水温は、朝のうち16度台、途中で17度台とあまり変化はなかった。富沢(とんざわ)では、友釣りで半日やった人の中にはゼロもいたものの、29匹をマークした人も。また、富厚里橋周辺では、午後には30匹を超す釣果もみている。サイズは、10~21センチ。特に荒瀬で大型、チャラ瀬では大小交じりで掛かり、放流と天然ものが半々の割合で占めた。フタ開けとしては上々の内容だろう。
 オトリ店「川小屋」の話では、アカ付きはよく、ハミ跡も多く見えるという。解禁前には、10~12センチの天然アユのソ上も確認されており、これからが楽しみだ。

 ▽問い合わせ 「川小屋」:電話054・270・1375。

[2007年6月 2日 12:39 紙面から]


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