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九州グルメ情報
シュガーロードは全国へ
往時の長崎街道の面影を残しているのが、羊羹(ようかん)で有名な佐賀・小城市。さらに東へ進み福岡に入ると、アイデアを武器に全国進出した菓子が数多く登場する。14日のホワイトデーも生み出した、シュガーロード後半をたどる。

駅前に菓子店が立ち並ぶのは、ごく普通の光景だが、JR小城駅前のそれは大部分が羊羹の専門店だ。長崎街道・牛津宿の北西の街は1903年(明36)に全線開通した唐津線とともに発展した。街道から入る砂糖、天山山ろくで栽培された豆で作った羊羹は「近代の街道」である鉄道を通じて全国に運ばれた。佐賀県東部や福岡県からは、街道の文化を土台に、近代日本の時流に乗り全国展開した甘い名物が多く見られる。
日本を代表する菓子メーカー、江崎グリコ(本社大阪市)森永製菓(本社東京)の創業者は、ともに佐賀県出身だ。宿場町から石炭の都として栄えた飯塚からは、ひよ子、千鳥饅頭が「現代の街道」新幹線開通を機に東へ進出した。
福岡は13世紀初頭に承天寺(福岡市博多区)の開祖、聖一国師が中国から饅頭を持ち込んだ伝統ある菓子どころだ。進取の気風に富んだ土地では、石村萬盛堂の鶴乃子のように、マシュマロと黄味あんを組み合わせた和洋折衷の菓子も生まれた。同社が始めたホワイトデーは全国に定着した。シュガーロード発展には、博多商人のアイデアも大きく貢献している。【佐藤千晶】
◆長崎街道 長崎~小倉間の全長57里(約228キロ)、牛津、飯塚など25の宿場町を結ぶ道。出島から文物を運び、東海道など江戸発の五街道に次ぐ主要道路だった。起点の常盤橋(北九州市小倉北区室町)には、江戸時代後期の橋脚が保存されている。
写真=博多ぶらぶらのモデルになった左衛門代表取締役の田中さん
[2006年3月14日 11:25]
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