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ラーメン奉行が行く - 北海道グルメ情報

白湯スープはまろやか/麺屋やしち

h-li-060411-0001.jpg美園の隠れ家的な店「麺屋やしち」

 札幌の激戦地編の2回目は豊平区美園エリア。かつては同区豊平エリアとともに「ラーメン不毛の地」と言われた。だが今は有名店、人気店が相次いで進出。一変して激戦地と化した。これほど極端な例はほかのエリアでは見られない。中でも国道36号線沿いと環状線沿い周辺に集中する。

 この現象が目立ち始めたのは00年ごろから。最古参の「たかきゅう」がオープンしたと思ったら、次々と新店が続いた。00年11月オープンの「彩未」は今や行列のできる有名店となり、東京の大手デパートからも声が掛かるほど。01年7月には女性店主の「ざっ草や」が、同年10月には国道36号線沿いに「てつや美園店」ができた。02年9月には環状線沿いに「味の時計台」が加わった。少し間を置いて04年11月に東区東苗穂にあった「欅(けやき)」が移転オープン。東苗穂のころには見られなかったにぎわいを見せているのも、まさに美園エリア効果と言うべきか。

 この現象の呼び水は、1つは道路拡幅。これに「ハーフダイム」などほかの外食産業の出店も拍車を掛けた。特に「彩未」「てつや」進出の影響は大きく、店が店を呼び、人が人を呼んだ感もする。

 その美園に昨年8月オープンした店が「麺屋 やしち」だ。同じ豊平区の平岸エリア(平岸街道)で超人気店だった「謄玄房」が店名を変えての出店だが、店主には美園エリアが激戦区という意識は全くなかったという。以前の店とは異なり、住宅街の中で隠れ家的な店にしたい、そんな条件に合ったのがたまたま美園だったとのこと。

 道内産のとんこつ主体の白湯(パイタン)スープはまろやかでキレも良い。麺(めん)は少加水麺の細麺ストレートで伸びにくく、食べるのが遅い女性でも大丈夫。煮込みとネカセを繰り返し作る豚バラのチャーシューは軟らかさとうまみが十分。スープ、麺、具とラーメンのうまさの条件である「バランス」が見事に取れている。

 無化調(化学調味料不使用)で、味の濃い・薄い、麺の硬め・軟らかめ、油の多め・少なめと好みに合わせて調理してもらえうれしい。中華、ラーメンを通じて20年以上のキャリアの店主は、常に店に立ち若いスタッフにも目を配る。「お得意さんを大事にしてやっていきたい」と言うが「謄玄房」時代の客が戻りつつあるようだ。

◇住所 札幌市豊平区美園7条6丁目1の1
◇電話 011-831-8177
◇営業 午前11時30分~午後10時、第1月曜定休
◇駐車場 店前に3台分
◇メニュー
 醤油らーめん650円、塩らーめん650円、味噌(みそ)らーめん700円、チャーシューメン各+200円、コチジャンらーめん850円、めんひゃくらーめん(小ラーメン)500円

[2006年4月11日 12:30]


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