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ラーメン奉行が行く - 北海道グルメ情報
東京ベースの味追求する人気店/てら
激戦エリア琴似の「てら」
札幌のラーメン激戦区となれば、西区琴似エリアは絶対外せない。最近はJR琴似駅周辺で進む再開発事業の影響も大きく、この15日には商業施設「コルテナ1」がグランドオープン。琴似(琴似・二十四軒)の人口もこの5年で12・5%増(札幌市平均3・2%)人口密度も札幌市平均の8倍超となった。
琴似エリアのこの活気ぶりは、昔ながらの下町的良さの住宅街と商店街に、仕事帰りに1杯を楽しむ飲食店街などのコラボレーション現象。必然的にラーメン店も多く、琴似・二十四軒で20店強。周辺エリアの山の手、発寒、西町を加えると倍以上にもなる。
既存の「一平」「ななし」「ばり屋」「蓮」「縁や」「山岡家」「山桜桃」のそうそうたるメンバーに加え「山頭火」(03年10月)「味一番つばさ」(04年12月)「三八」(05年9月)と続々オープン。そして前出の「コルテナ1」には「橙ヤ」札幌2号店も先月オープンし、激戦に拍車がかかる。その一方、ここ数年で十数店もが閉店した。
その激戦区をあえて意識し、3年前(03年4月)開店した店が「てら」だ。店主寺田氏は「激戦区ゆえにかえってやりがいがある」とも。しかしオープン後1年は客数も伸びず悩んだ。それが現在は客数倍以上に急増した。原因はあるラーメン本。以後は常連が定着し、新規客も増えつつある。
出身地は東京。ラーメンの原点も東京。「二郎」のとんこつ醤油(しょうゆ)に背脂たっぷりのスープ、極太の麺(めん)のインパクトが強いラーメンにハマったという。出身店は札幌の人気店「てつや」。食べ歩きの末、自分の好みにマッチし、そこで3年修業。その後の1年間はオープンに備え、石狩の地に小屋を借り、試行錯誤しながら自店の味を追求したというほど研究熱心だ。
作るラーメンは自らおいしいと納得できるもので、もちろん毎日食す。ほぼゲンコツ(豚の脚の関節部)で取るスープは超強火で13時間煮込んだ白湯(パイタン)に背脂。麺は太く、コシの強さと麺の太さは注文を入れる。奉行的にはもう少しもちもち感が欲しいところ。チャーシューは軟らかさは良いが、ジューシーさを求めたい。スープ、背脂は意外にすっきりで食べやすい。
オープンから3年、そろそろ余裕の中から本来自身が求める「二郎」的ラーメンの登場があっても良く、面白いと思うが。また、それがこの「てら」進化のあかしであろう。
◆野坂郡司(のさか・ぐんじ) 1940年(昭15)樺太(現サハリン)生まれ。サラリーマン時代、映画「タンポポ」を見てから本格的にラーメン食べ歩きを始める。札幌を中心に4000軒近い店を食破し「ラーメン奉行」のニックネームでラーメン評論家として活躍中。監修著書に「北のラーメン屋104軒」(イベント工学研究所)がある。札幌市在住。
◇住所 札幌市西区琴似1条1丁目7の26
◇電話 011-612-8277
◇営業 平日は午前11時~午後2時30分、午後5時30分~深夜0時。日・祝は午前11時~午後9時。火曜定休(祝日は営業)
◇駐車場 あり。1時間無料
◇メニュー 味噌(みそ)730円、味噌チャーシュー940円、醤油680円、醤油チャーシュー890円、味付け玉子100円
[2006年4月18日 14:43]
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