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ラーメン奉行が行く - 北海道グルメ情報
具材14種冷やしラーメン/中華料理「香州」
具たっぷりの「香州」の冷やしラーメン
冷たい麺(めん)の定番といえばやはり冷やしラーメンであり、夏の風物詩にもなっている。だが「冷やしラーメン」は北海道独特の呼び方で、本州では「冷やし中華」と呼ばれる。そもそものルーツは1937年(昭12)、宮城県仙台市の中華料理組合で夏でも売れる中華として出した「涼伴麺(リャンパンメン)」。なんとラーメンの2・5倍もの値段だった。
一方、北海道にもそれが渡り、65年ごろから専門店でも出し始めた。だが当時の名称は「冷やし中華そば」で、それが徐々に「冷やしラーメン」に変わったようである。当時、夏には本州の製麺会社から販促用に「冷やし中華」のポスターが送られてきたが、店主たちは「うちで出しているのは冷やしラーメンだから」と、そのポスターを返品してしまったというエピソードがある。
つまり北海道では「ラーメン」という呼び方にこだわりがあったのだ。ただ、現在「冷やしラーメン」というと、山形県の冷たいスープ系を指す意味にも取られている。ルーツが中華料理組合だったことに敬意を表する意味も込め、本格的中華料理店の冷やしラーメンを紹介したい。
「香州」の創業は59年。あと3年で半世紀という老舗だ。「冷やし中華」ではなく「冷やしラーメン」としてメニューにある。逆にラーメン専門店に「冷やし中華」のメニューがあったりして面白い。
ここの冷やしラーメンのすごさは具の多さ。なんと14種類もの具が彩りと豪華さを競う。ラーメンにも使うトロ豚チャーシュー、ハム、鶏肉、錦糸卵、クラゲ(最近使う店少ない。この店では貴重な頭の部分)レタス、キュウリ、トマト、ノリ、レモン、パイン、涼しそうな透明感の糸寒天、珍しいナタデココ、紅ショウガ。他の料理に転用できる利点はあるが、これだけ使う店はおそらくない。
麺は和田山製麺の極力添加物を抑えたものを使用。ゆで上げのタイミングに神経を使う。ただ麺の量は、具の多さもあり1・5玉あればうれしい。冷水での締めももう少し欲しい。タレはよくある酢のツーンと来るものがなく、まろやかである。
取材した日はちょうど真夏日で、しかも蒸し暑かった。こういう日が冷やしラーメンの出番。多い日は40食も出るとのこと。
◆野坂郡司(のさか・ぐんじ)1940年(昭15)樺太(現サハリン)生まれ。サラリーマン時代、映画「タンポポ」を見てから本格的にラーメン食べ歩きを始める。札幌を中心に4000軒近い店を食破し「ラーメン奉行」のニックネームでラーメン評論家として活躍中。監修著書に「北のラーメン屋104軒」(イベント工学研究所)がある。札幌市在住。
◇住所 札幌市中央区南3条西4丁目(本通り西向き)
◇電話 011・231・5688
◇営業 午前11時30分~午後10時30分、日曜のみ午前11時~午後10時。月曜定休
◇駐車場 なし
◇メニュー 冷やしラーメン800円(夏季限定=8月末まで)、醤油(しょうゆ)・塩ラーメン各600円、味噌(みそ)ラーメン650円、炸醤(ジャージャー)麺800円、炒(チャー)麺700円、担担麺800円、辣爆(ラオパオ)麺700円
[2006年7月18日 12:00]
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