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ラーメン奉行が行く - 北海道グルメ情報
味噌ラーメン冷えてます/薫薫(くんくん)
ラーメン「薫薫」
最近、冷たい麺(めん)のメニューは総称的に「冷やし麺」と言われているようだが、大別すると3系統になる。(1)つけ麺系(2)冷やしラーメン系(3)冷たいスープ系。(1)のつけ麺系では、つけ汁も冷たい「ざるラーメン」もその中の1つだろう。この3系統に付け加えるならば「汁なし系」。炸醤麺(ジャージャーメン)や居酒屋の定番メニューとなったラーメンサラダは、汁なし系の代表と言えよう。
これらはそれぞれ、内容も温かいラーメン以上に年々進化し、各店の特色を出してきている。バリエーションが増え、彩りや盛り付けも工夫され楽しいが、本来の主役である麺がわきに追いやられている感もある。また麺の量が少ないものが多い。冷たい麺は麺のうまさ、のどごしの良さを味わうもので、麺の量は最低200グラムは欲しいところだ。
もう1点は価格の高いこと。800円、900円、1000円台の店もある。そこまで出してあえて冷たい麺を食すだろうか。ここに冷たい麺メニューが広がらない一因があるような気がするのは、奉行だけだろうか。
(3)の冷たいスープ系を出す店はごく少ないが、すでに10年前から出している店が「薫薫(くんくん)」だ。「冷たい味噌(みそ)ラーメン」。この店ならではの工夫を凝らした一品。山形県ではこの冷たいスープ系は定番となっており、冷やしラーメンと呼ばれている。だが店主はその存在を全く知らず自ら考案したという。
温かいメニュー同様、スープが主役となり得る立派なもの。とんこつ、丸鶏、鶏ガラ、野菜をベースに舌触りを良くするため大豆も加えたスープと、カツオ、煮干しの和風スープをブレンドして使う「ダブルスープ」方式。昨年、マイナスイオン水を使い始めてからは煮出し時間が3分の2に縮まり、しかも味がまろやかになった。
麺はあっさり系のスープに合った細めのもので、量も温かいラーメンより50グラム多い200グラムあり満足。氷が入るので味がぼけないよう、ショウガ、醤油(しょうゆ)の隠し味を強めにしているが、もう少し甘みを加えた方がよりいいはず。ラードは使わず高級植物油を使う。具も温かいラーメンと全く同じ。まさに味噌ラーメンの冷たい版だ。キャッチフレーズは「味噌ラーメン冷えてます」。インパクトが強く、面白い。
◆野坂郡司(のさか・ぐんじ) 1940年(昭15)樺太(現サハリン)生まれ。サラリーマン時代、映画「タンポポ」を見てから本格的にラーメン食べ歩きを始める。札幌を中心に4000軒近い店を食破し「ラーメン奉行」のニックネームでラーメン評論家として活躍中。監修著書に「北のラーメン屋104軒」(イベント工学研究所)がある。札幌市在住。
◇住所 札幌市西区西町南19丁目1、メゾンドゥリバーニュー1階
◇電話 011・661・4264
◇営業 午前11時~午後10時、日曜は午後8時で終了。木曜定休
◇駐車場 店前に2台分
◇メニュー 冷たい味噌ラーメン700円、醤油ラーメン650円、塩ラーメン650円、味噌ラーメン700円(各ミニラーメンは200円引き)、特製岩のりラーメン(醤油)800円、つけラーメン700円。チャーシューおにぎり終日無料サービス
[2006年7月25日 11:05]
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